日々のリフレクション

小学校教員の日々の実践ブログ 〜リフレクション〜 

遊びと学習の境界

Most Likely to Succeed

このドキュメンタリーは、アメリカ、サンタモニカにあるHIGH Tegh HIGHの学校の様

子を追ったドキュメンタリーです。

 

先週参加した風越コラボ、

以前に参加したイベントでこのドキュメンタリーを見ました。

 

何をどれぐらいどう教えるかは教師の裁量に任されている。1年契約であるにも関わらず知的自由を求めて熱意ある教師が応募してくる。HTHでは教科書や試験、成績表がない。生徒たちはクラス単位でプロジェクト学習に取り組み、学期末に一般公開される展示会のための作品制作での失敗や成功を通じて人間的にも成長をしていく。


Most Likely to Succeed Trailer, Japanese

 

 

遊びが学びに欠かせないわけ

 オンラインで読書会に参加しているですが、今回はこの本でした。

 

遊びが学びに欠かせないわけ―自立した学び手を育てる

遊びが学びに欠かせないわけ―自立した学び手を育てる

 

 

今回のブログは、この2つのこのことについて書いてみたいと思います。

 

遊び  

子供たちにとってなくてはならないもの・・

 

私たちは、子供たちに遊びを推奨している気はします。

でもどこからどこまでが遊び?? 

大人は、何か固定概念をもっている気がします。

こんな遊びはOK・・  例えば 自然の中で遊ぶとか・・ みたいな

こんな遊びは駄目・・ 例えばゲームとか・・ みたいな

また、遊びと学習を切り離している気がします。

遊びはここまで、次から学習です・・・ みたいな

 

この本では、

遊びは、まず何よりも自由であること、

得られる楽しみは、自由な中で、我を忘れる感覚

人が何をしなければならないかではなく、何をしたいかということ・・・

遊びの重要な要素は、自己選択と自主的・・

と書かれています。

 学校での遊びのことについて多くを考えさせられます。

 

また、この本を読んでいて、このドキュメンタリーの子供たちの様子が思い出されまし

た。

この学校の生徒たちは、作品を作る為に、我を忘れて取り組む姿が見られます。

それは、勉強をしている姿ではありませんでした。

まさしく遊びなのではないかと・・

 

学習と遊びの境界線がない。

 

これが、この生徒たちが大きく成長している要因なんだろうなと思いました。

 

また、本には、遊びがもっているパワーについて以下のことが書かれています。

 

①いい結果を出すような圧力は、新しい学びを妨げる

②創造的になるように求める圧力は、創造性を妨げる

③遊び心を誘導すると、創造性や洞察のある問題解決力が高まる

④遊び心の心理状態が、年少者が論理的な問題を解くのを可能にする

 

もはや教師が創造的になれとか教師が考える状態に子供たちをもっていこうとすること

自体が、新しい学び、創造性を妨げる状態になっていると・・

とても考えさせられます。 大人の社会でもそうだと思います。 

遊び心を誘導する ここがとても大切なんだと・・

大人が無理に介入しすぎないこと この匙加減がとても大切なんではないか思いまし

た。

 

更に、本の中で

人間の本質的な重要な要素

好奇心、遊び心、社会性 

が幼い頃から人間には、備わっていると書かれています。

 

その能力を信頼することが大切だと・・

大人が無理に介入することは、この能力を奪ってしまうと・・

 

 

まずは、子供たちを信用して、そのマインドを変えていくことが大切なのかなと

思いました。 

 

この遊びについては、更にまた、考えていきたいなと思います。