環境の設定、関係性の構築について
環境の設定について
子どもたちが、たくさんの経験を積み重ね、学びを充実したものにしていくには、安
心、安全な場の設定、関係性の構築はとても大切なことだと思っています。
中でも参考にしているのは、
ダニエル・キムの組織の成功循環モデル です。
関係の質→思考の質→行動の質→結果の質
結果の質が悪いからといって、行動を変えようと変容を促しても、効果はなく、
むしろ、関係を悪くしてしまうというもの…
だから、まずは、関係性の向上が大事というものです。
そして、関係性の質を上げるには、対話が大切といわれています。
ただ、対話といっても対話のレベルがあり、まずは、雑談に近い対話、何気ない話題を
を繰り返し続けることが大事であると考えます。
また、そのことにより、自己肯定感が上がると考えています。
なので、クラスでは、毎朝、違うペアとペアの対話を繰り返し行なっています。
プロジェクトアドベンチャーも繰り返しこの時期にたくさん行っています。
そこから更に、哲学対話等、個々の価値観が現れやすい対話等の提示により、
関係の質がぐっと縮まると考えています。
また、ここ最近は、組織の成功循環モデルだけでなく、個人の幸せの実現に注目し、
幸福学を研究されている慶応義塾の前野教授の幸せの4因子の考えを用いて
実践を行なっています。https://www.motivation-up.com/motivation/4factor.html
幸せの4因子とは、
①やってみよう因子 (自己実現と成長の因子)
②ありがとう因子 (つながりと感謝の因子)
③なんとかなる因子 (前向きと楽観の因子)
④あなたらしく因子 (独立とマイペース因子)
というものです。
4つの因子の高める具体的な手立てとして、私が行っているのが、
①やってみよう因子では、自分が成長していることを実感させること
→ リフレクションの振り返り 成長を実感させる言葉がけ等
②ありがとう因子では、友人の数が多いというよりも、
幅広い友人関係がいた方がいい・・ と言うことから
→ いろんな種類の友達ができるような手立て
毎日、別の友達とのペアの対話 プロジェクトアドベンチャー
サークル対話
③なんとかなる因子では、
数多くの経験や失敗からの立ち直りを支援すること。(失敗の許容、支援)
また、自己受容がキーワードであるので、
→ 感情に意識したリフレクションを通して、自分自身を受け入れ、他人と比較しない
ことを意識づける。
④あなたらしく因子では、人目を気にせず、物事を楽しめることが重要・・
チャレンジの推奨、また、マイペースを維持するには、メタ認知のトレーニングが
重要なので、日々のリフレクション、リフレクションカードの実践の行っています。
以上のことから、環境面の支援を行い、関係性の構築を行っています。