日々のリフレクション

小学校教員の日々の実践ブログ 〜リフレクション〜 

コーチングの技能を活かすカンファレンス

本日、この動画をぼんやり見ていいると、今考えているテーマである

モチベーションに繋がることをお話していました。

 

それは、この動画(グロービスG1 サミット)

藤原和博さん 小林りんさん 中室牧子さん 長谷川敦弥さんの対談でした。

 


藤原和博が問う!「稼げる大人」を育てるには~AIロボット時代に先生は生き残れるのか?

 

ティーチングからコーチングへ

 

対談の中で、中室さんは、これからの教師の存在は、

ティーチングの技能ではなく、コーチングの技能が求められる

とおっしゃっておられます。

 

このことについては、よく言われていることですが、面白かったのは、

最近の論文の紹介で、コーチングの効果測定の内容について・・

 

それは、3つのグループでコーチングを行い、どのような結果が出るかというもの・・

グループ構成は、下記の通り。

①1on1

②オンライン

③テキストメッセージを送る

その結果として、 ①の1on1しか効果が出ないということです。

つまり、効果的にモチベーションを高めるには、対面して個人のニーズにあったものを

届けないと効果的でないというものです。

 

これは、昨今の状況として、良質なオンラインのコンテンツはあるけれども、それをど

のように利用させるかは、とても重要だということがわかります。

 

また、中室さんは、コーチングが効果的に機能するには、

①適切に

②個別に

③定期的に

 

 が大切であると言います。

 

現在 私は、クラスで、「作家の時間」や「読書家の時間」等の活動を実践しているの

ですが、このカンファレンスというものが、コーチングの大切な要素を担っていると思

います。

実際、実践している中でも、このカンファレンスは、とても悩むものであり、子供たち

に、どの程度関与するか、どのように関与するかは、いつも悩みます。

 

カンファレンスについて

 

最近、Rw /wwの便りで下記のような記事がありましたので、引用します。

 「カンファランスの数が少ない!」の問題解消法

 

あなたは、1時間の授業で何人ぐらいの生徒と顔を合わせてやり取りができれば「よし」としますか?

もちろん、たくさんの数がこなせても、質が伴っていなければ、あまり意味はありません。

それでは、量と質の両方を伴ったカンファランスとはどういう状態のことを言うのでしょうか?

Conferring with Young Writers, by Ackerman & McDonough(Stenhouse)に書かれていることを参考にしながら、紹介していきます。

カンファランスを、一人ひとりの生徒をいかす時間です。(『ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ』には、WWやRWはそのための方法として紹介されていませんが、「究極」の一人ひとりの生徒をいかす方法と言えます!!)クラス全体への教師の指導を聞いて、分かった気にさせてしまうのではなく、カンファランスは「あなたの強みは何で、さらによくなるためには何ができる」かを具体的に教師が生徒に語れる教え方です。

それができるためには、教師と一人ひとりの生徒との信頼関係がベースになければなりません。

その上で、この本では、3つの大切なことが紹介されています。それは、①頻度②焦点そして③フォローアップです。そのいずれかが欠けていても、カンファランスは成功したとは言えないという、スタンスを取っています。

① どうしたら、より頻繁に一人ひとりの生徒とカンファランスができるか?
 鍵は、教室運営にあると言います。何よりも、教師に指図されなくても、生徒たちが自分の判断で動ける教室をつくり上げることに。要するに、誰もが知っているWWやRWのローティンが大切だということです。それと同じレベルで、生徒たちに選択が提供されていること、物の配置が分かっていること、そしてパートナー(クラスメイト)と助け合える状態になっていることが。
 WWやRWの時間には、自分たちは「こういうふうに行動すること」が当たり前だという「規範」★ができあがっている状態にするわけです。
② 何を教えることが一つひとつの作品ではなく、書き手を育てるのか?
この本では、題材集め、構成、言語事項、焦点、主張(書き手の声)、入念に作り上げること(読み手が映像として描けられるものを提供すること)の6つの焦点を当てています。これら6つはジャンルに関係なく大切なものだからです。

③ 子どもたちが使いこなせるようにするにはどうしたらいいか?
フォローアップ抜きでは、なかなかそうなりません。そのためには、繰り返しの練習が必要で、それに対してその都度の教師の介入というよりは、励ましが必要であることを意味します。
 フォローアップの具体的な方法としては、形成的評価、ガイド書き(似た課題を抱えている子どもたちを集めての指導)、メンター・テキストの利用、作家の椅子での発表、そしてその他多様な共有の仕方(http://wwletter.blogspot.jp/2018/04/blog-post_13.html)などが柱になります。

①~③を通して、量と質の両方を伴ったカンファランスが実現されると主張されています。

 

この引用から、コーチングの励まし、動機づけがいかに大切かがわかります。

また、信頼関係が大切とありますが、誰から励まされるかが何より重要で、その関係

構築が肝であると思います。

 

実践として心がけているのは、教師だけでなく、子供たち同士の信頼関係の構築

目指し、双方向に動機付けができれば、頻度を担保できると思っています。